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その3 オリエン資料(オリエンシート)の書き方②


私は大手電気メーカーで若い時から定年まで、
ずっと宣伝部にいた方に広告ノウハウを教わりましたが、
昔の広告担当者ってめちゃめちゃバブリーなんですね。


まあ、昔はみんなバブリーでしたが、
その中でも広告担当者は
とっても華やかなバブルを謳歌してたのではないでしょうか。

なので、その方に教わった事のなかには、
今じゃあり得ないよな~
みたいのも結構あります(笑)。

しかし、確実に自分に影響を与え、
今では自分の広告担当者としての
座右の銘になったものもあります。

その中のひとつが

「オリエンを越すプレゼンは無し」です。

これって
本当にその通りで、
広告代理店はオリエン以上のプレゼンは絶対に出してきません。

よく、
広告代理店や制作会社はプロなんだから、
きちんと説明しなくても、
商品や会社を見ればすごい広告を作ってくれる
と、思ってる広告担当者や社長さんがいますが、
そんな事はまずありません。

彼らが120パーセント以上の力を出してくれるのは、

・年間10億以上の広告費を使う場合
iPhoneのような、その広告をすること自体がステータスな場合
・家電や通信のように分かりやすく、イメージも湧きやすいものの場合
・賞を取ることを目的に出来るクライアントの場合

こんなところでしょうか(笑)

もちろん
上の理由に当てはまらなくても、
頑張ってやってくれる会社さんはありますが、
すごいの作ってくれるかも~って期待したのに、
出来上がったのはイマイチ
というケースは多いのではでしょうか?

出来上がったものをみて、
プロなのに、なんで私達が望むものを作ってくれないの?!
なーんてムカムカしたこと、
広告担当者なら一度はあると思います。


彼らがクライアントが期待したものものを作ってくれない理由。

それは
彼らは広告のプロであっても、
その会社のプロではないからです。

広告を作るには、
広告にするものへの理解が不可欠です。


企業CMなら、その企業への理解、
商品CMならその商品への理解。


この会社はこういった歴史があって、
こういった企業精神で、
こういった方向を目指している、とか。


この商品はこういった商品で、
こういった特徴があって、
マーケットの位置づけはこうで、
ターゲットはこういう人達、とか。

先にあげた120%の力を出してくれる理由の中で、
予算が年間10億以上というのがありましたが、
それくらいのクライアントになると、
広告代理店は自主的に
その会社や商品について徹底的にリサーチをして、
良いプレゼンを持ってきてくれます。


また、
元々有名な会社とか、
分かりやすい商品など、
クライアントからいちいち説明を受けなくても、
理解できているようなものは、
良いプレゼンを持ってくる可能性が高まります。


けれど、
殆どの会社は年間10億も広告宣伝費はないし、
それほど革新的な商品でも、
ブランド力のある訳でもないものを
プロモーションしようとしてるでしょう。
そして賞を取るような広告より、
確実な反響を取れる広告の方を望んでいるでしょう。


なのでオリエンが大事なのです。


いかにその製品が優れてるか、
どのターゲットに売りたいと思ってるのか、
ターゲットがその製品を買うとどんなに便利なのか。

10億の広告宣伝費がない分、
クライアント自らが一生懸命考えないといけないのです。


その一生懸命考えた内容自体がオリエンなのです。


オリエンがきっちりしてれば、
広告代理店や制作会社は、
それにピッタリな広告方法を考えてきてきてくれます。


なんといっても彼らは広告のプロなので(笑)


次はそんなオリエンの書き方、実技編です。

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